マナーハンドラーテスト 骨子概要
★「マナーハンドラーテスト」を2011年4月より本格始動いたします。これまでのGood Citizen Test (グッドシチズンテスト)に加え、もっと気軽に、そしてGCTの基準では受験が難しい方(ご自身では犬を飼っていらっしゃらない方や動物保護施設・動物系専門学校の学生さんなど)にも、広く受けて頂き、十分に合格を目指せるテストです。
内閣府が10月30日に発表した「動物愛護に関する世論調査」 において、行政の動物愛護管理政策に対する要望では下記のような結果が出ました。
飼い主の迷惑行為への規制や指導を強める 57.3%
ペットを取り扱う業者への規制や指導を強める 47.9%
テレビ・新聞・ポスターでペットの愛護や正しい飼い方の重要性を訴える 37.0%
ペットの愛護や正しい飼い方について学校や社会教育の場で十分に取り上げる 35.5%
つまり、調査の対象となった方の6割弱の方が、「飼い主の迷惑行為」について、非常に厳しい意見を持っていることが明らかとなっています。
ペットに対する暴力や虐待だけでなく、フンの置き去りや、あたりかまわずのオシッコ、公共の場所でのノーリードやブラッシング、マンション等での過剰な吠えなど、周囲の人が迷惑に思っているのは、「飼い主の行動やマナーのなさ」だと言えそうです。
私たちは、社会に対してのお手本となる「優良家庭犬®の普及」 と同時に、こうした、社会の厳しい目に耐えうる 最低限のマナーを踏まえた飼い主と犬のペアを、もっと増やしていくため、GCTと、マナーハンドラーテストを通じ、犬と飼い主の地位向上に、寄与させていただきたいと思います。
当会は、一般の社会に受け入れられる「マナーの良い飼い主」 と、
「動物福祉に基づいたトレーニングのなされた犬」のペア、いわゆる
優良家庭犬®をもっと日本に普及させたい、という想いを元に設立されました。
これまで、優良家庭犬®を認定するために 「グッドシチズンテスト」を50回以上日本各地で開催し、 1000組以上のペアが合格し、各地域で活躍をしています。
(同時に、グッドシチズンテストの合格は、動物の知識を持つことの公的な証明として、広く認められています。 詳しくは こちら )
一方、この10年のうちに犬を含む動物に対する、日本人の考え方は大きく変化し、動物福祉に対する意識もどんどん高まっており、「ペットは家族の一員」 という表現が当たり前となってきているのは、うれしいことです。
また、ペット同伴で訪れることのできる場所や、一緒に住むことのできる住宅も増え、飼われる犬の種類も「小型犬」がその主流になり、「しつけ」や「マナー」についても、時代の変化に合わせて求められるポイントが
少しずつ変わってきていることを肌で感じています。
そこで、優良家庭犬普及協会では、従来の「グッドシチズンテスト」 の目的を活かしたまま、もっと気軽に受験ができ、今の社会に適応できるだけの最低限のマナーとしつけ技術の向上を目指すことができる
「マナーハンドラーテスト」 を開催する運びとなりました。
この試験を通じて、さらに多くの飼い主さんが、愛犬への愛情を高め、一緒にハードルをクリアーすることを通じ、さらに「絆」を深めてもらうことを願ってやみません。