NEW ルールブック(受験者用レギュレーション) 2016年9月1日版
15項目から「9項目」へ (2010年11月版)
マナーハンドラーテスト |
グッドシチズンテスト
|
変更点 |
①ビニール袋の提示 | ①ビニール袋の提示 | 変更なし |
②他人に撫でてもらう |
②他人との挨拶 ③他人に触られる |
犬の触り方を変更 (他人は自然な姿勢で頭を撫でる) 犬の姿勢は問わないが、 好意的に撫でられることが条件 |
③3種の刺激の中で |
④お散歩 ⑤人ごみの中を歩く ⑥各種刺激の中を歩く |
速度変化はチェックしない 途中で犬は座らせなくて 良い(一度立ち止まるのみ) |
④伏せ待って(10秒) |
⑦伏せ待って(10秒) |
変更なし |
⑤オスワリ待って(20秒) |
⑧オスワリ待って(30秒) |
ハンドラーはその位置で 良い(対面に移動しない) |
⑨活発に動かす |
試験中の流れでチェック するため、項目に入れない |
|
⑥呼び戻し |
⑩呼び戻し |
リードを預かる際に、
判定員は犬を触らないが、 つく等が予測される等) そっと触ることもある。 |
⑦他犬とのすれ違い (2m・立ち止まらず挨拶) |
⑪他犬とのすれ違い (50cm・立ち止まって挨拶) |
すれ違いの距離を2mとし、 両者はお互いに立ち止まらず、 挨拶をしてすれ違うのみ |
⑧飼い主による足拭きと ブラッシング |
⑫飼い主による足拭き ⑬獣医師診断&ブラッシング |
ハンドラーが、足拭きと ブラッシングを行う。 |
⑨足元で犬は伏せた状態 でのリラックス (5分間) |
⑭クレート内でのお留守番 ⑮お食事中の待機 (いずれも10分間) |
椅子に座ったハンドラーの 足元で5分間伏せてリラックス できることを合格とする。 |
|
使用できる「テクニック」大幅増!
普段の生活において、「褒め言葉」「名前の呼びかけ」は、ごく自然に、必要な時に
回数などには気にせず、使っているはずです。
マナーハンドラーテストでは、その普段通りの状態で、キチンと飼い主さんと犬が
他の方から見ても好ましい状況にあるかを、9つの項目を通して確認していきます。
上手にできたら、いっぱい褒めてあげてください。
犬が緊張していたら、いつものように、名前を呼んであげましょう。
飼い主さんも、犬もできるだけ、普段通り、緊張しないでトライしてみてください。
ごく自然な飼い主さんと犬の「楽しそうな様子」が、合格のキーとなります。
また、行動を強制しない範囲であるかぎりにおいて、「犬への接触」は認められます。
(犬の行動をコントロールするために、犬を押さえたり、押したりする行為、
姿勢を維持させるために、力による抑制等は、GCT同様認められません。)
認められる犬への接触は、正しい行動を 「励ます」、注意喚起を促す「きっかけ」
緊張・興奮状態にある犬への「適度なタッチング」となります。
GCTでは、号令回数に規定回数の基準を設け、過度な号令回数は不合格となります。
(GCT不合格の例)
緊張してしまって、いつも以上に、つい犬の名前を呼びすぎて「号令回数オーバー」
指示を出したまま、手を元の位置に戻さなかったため「号令の出し続け」による回数オーバー
犬がなかなか指示に従ってくれず、何度も同じ号令を繰り返しての「号令回数オーバー」
しかし、マナーハンドラーテスト は、おもに初・中級レベルの方を対象にしていることから、
号令回数の制限を思いきってなくしてみました。
試験という緊張状態の中では、頭の中が真っ白になってしまい
「アレ!今の号令で、何回目だったっけ・・・(冷や汗)」 という状態になる方も
多く見受けられ、実力を発揮できず不合格・・・では、残念ですよね。
犬を良く見て、キチンとしたタイミングで、的確な号令をかけられることも、基礎トレーニング
では とても重要です。
まずは号令の回数を気にせず 「結果としてちゃんとできること」が最大の目標です。
失格要件 大幅緩和
初めての会場で緊張したり、知らない犬がたくさんいたり、普段と違ってなんだかこわばっている
飼い主さんの様子だったり・・・、そうした普段とは違う環境では、普段は起こらない出来事が
試験では発生することがよくあります。
急な物音で、ビックリしたり、ちょっとだけ心配になって「キュンキュン」「ピーピー」
言ったとしても飼い主さんの声かけや、犬の視線のコントロール、的確なマッサージや
タッチで、犬がリラックスし直せたら、不合格とはなりません。
また、連続しない吠えで、飼い主さんがコントロールできれば、それもセーフになります。
GCTの3大難関、つまり多くの受験者が難しいと考えている項目について
見直しを行いました。
★ 他人に触られる試験項目
GCT試験項目 「他人とご挨拶して身体を触られる」
GCT試験項目 「呼び戻し」(ジャッジがリード保持のときに犬を触ります)
GCT試験項目 「獣医による検診」
この3つの項目は、「人がちょっと怖いというシャイな犬」
逆に、「人が来ると嬉しすぎてフワフワしてしてきてしまう犬」には、難関になっています。
そこで、各項目について、基準を大幅に緩和し、ハンドラーが上手にコントロールできて、
過度な反応、禁じられている行動をしなければ、合格となります。
★ 他犬とのすれ違いの項目
GCT試験項目 「他犬とのすれ違い」
上記と同じように、「他の犬が苦手」、逆に「他の犬に興味シンシン」という犬には
とても難関です。
そこで、すれ違いの距離を広げ、また立ち止まらずにすれ違うのみにすることで、
いわゆる 「普段の屋外でのお散歩」という場面を想定し、向こうから来た
犬連れの人と上手にすれ違えるかどうかをチェックしていきます。
上手にすれ違いができれば合格となります。
★ お食事・お留守番の項目
GCT試験項目 「お食事中、テーブル下で10分間待機」
GCT試験項目 「10分間 クレートの中でお留守番」
この2項目を上手にできるためには、ハンドラーさんがリラックスしてほしい時に
犬もリラックスしてくれることが重要です。
そこで、マナーハンドラーテストでは、この2項目の「基本」となる、
ハンドラーさんの足元でゆっくりリラックスできるかどうか、をチェックしていきます。
ハンドラーさんと一緒に 5分間 足元でリラックスできれば合格となります。
まずはこうした 「リラックス」 の練習を積み重ねて、次は「テーブルの下」や
「クレートの中」 といった、難易度が上がる状況(GCTの試験項目)のパスを
目指していきましょう!!